
映像の構成を
組み立てていくのが
オフラインエディター
十人十色の個性が
編集に表れる職種
須藤 百香
Momoka Sudo
DIGITAL GARDEN事業部 オフラインエディター
アニメーション学科の私が
実写映像に興味を持った理由
アメコミや絵を描くことが大好きで、大学はアニメーション学科に進みました。課題が多く忙しい毎日でしたが、課題が終わっても余白に絵を描いてしまうほど夢中でした。大学では、映像学科の先生の授業も週に一度あったのですが、それをきっかけに実写の面白さにも気付いてしまったんです。アニメも大好きですが、実写映像は編集によって映像の印象が大きく変わる所に魅力を感じ、興味を持つようになりました。
さらに、大学で行われた企業説明会でのTREE Digital Studio(当時のデジタル・ガーデン※)の印象も強く、今につながっています。他の会社はスーツを着た人事部の方が説明していたのですが、TREE Digital Studioは現場の方が話してくださって、会社の雰囲気がリアルに伝わりました。具体的な仕事の話も聞けたので、自分が実際に働くイメージが湧き、TREE Digital Studioで働きたいと思うようになりました。
※TREE Digital Studioは(株)デジタル・ガーデン、(株)TTR、(株)ルーデンス、(株)メディア・ガーデンが統合して2021年1月に設立されました。

アイデア次第で作品の印象が変わるのが
オフラインエディターの仕事の魅力
オフラインエディターは、撮影された映像データをすべてチェックして、決められた尺に収まるように構成を考えて編集します。家作りに例えると、家の骨組みや柱などベースの部分を作るのがオフラインエディターで、そこから壁の塗装や装飾などで見栄えを整えて最終納品に向けて作業するのがカラリストやオンラインエディターの仕事です。
同じ撮影データでも、オフラインエディターによって構成の仕方が異なり、印象の違う作品ができあがります。TREE Digital Studioではアシスタントからメインエディターになる時に試験があり、後輩たちに同じ素材を渡して編集作業をしてもらうのですが、人によってまったく違う繋ぎ方をするんです。それがまさにオフラインエディターの面白さだなと思います。
お笑い芸人さんが出演するCM作品を担当した時、撮影素材からどこを切り取るかを考えていたら、私はお笑いも大好きなので、楽しくて何パターンもできてしまいました。どの部分を切り取るかはその人の趣味やセンスなどが影響して、個性が出るところも面白いですね。
仕事の先読みを実践で身につけた
アシスタント時代
入社後はまず、編集から納品までの工程の理解度を高めるために、オンラインエディターのアシスタントとして、CG合成に必要なマスク切りなどをしながら、ひと通りの流れを1年ほど経験しました。そのおかげで、オンラインエディターにとって、オフラインからどうやってデータが上がってくると助かるかという目線を持つことができるようになりました。TREE Digital Studioは、社会人としての基礎はもちろん、自分の希望の職種以外の部署のワークフローもすべて教えてくれるので、幅広く学べる会社だと思います。撮影から編集、CG制作に至るまで、広告映像制作の一連の流れを把握できるのはこの会社の魅力ですね。
アシスタント時代は雑務をこなしながら仕事を覚えていく日々で、編集作業以外でも部屋の施錠、掃除、資料の準備や印刷など、何でもやりました。編集作業中は先輩社員から「こういう素材が欲しいから準備して」と指示されることが多いのですが、慣れてくると先読みしてアシストできるようになりました。徐々に、今何をやっているのかが理解できるようになるので、先読みの先読みをするぐらいになると効率よく作業が進みます。自分だったら次にこれを並べたいな、と予想しつつ素材を用意して、それが方向性と合っていると自信にもつながりました。

自分なりの工夫を積み重ねて
一人前のメインエディターに
入社4年後にメインエディターになりましたが、なり立ての頃は作業スピードが遅く、お客様や周りのスタッフに迷惑をかけたこともありました。そこで、この工程は何分でできるか、この編集を何時までにやろう、という感じでひとりタイムアタックを繰り返したり、パソコンのショートカットをひたすら覚えて少しでも早く作業ができるように練習したりしました。そのおかげで、最近は監督や制作スタッフをはじめ、クライアントにまで褒めていただくことが増えました。メインエディターになっても最初の1~2年は壁にぶち当たることがありましたが、3~4年目から自分のやり方が身に付いてきた実感があります。
それから、編集作業中に「これは今誰からも欲しいと言われていないけれど、今後は絶対に必要になるから準備しておこう」と思いつくことがあります。アシスタント時代に身につけた先読みする力が、そういった発想を生み出していると思います。
先輩後輩の仲が良く
コミュニケーションが活発な会社
TREE Digital Studioは先輩・後輩関係なく仲が良く、部署で打ち上げや忘年会もやりますし、私は同僚と一緒にお笑いライブを見に行ったり飲みに行ったりもしています。オフラインエディターという職種は、とにかくコミュニケーションが必要な仕事です。監督や制作スタッフ、クライアントと接する時間が他の職種よりも長く、四六時中お客様と話しながら編集作業をしています。もともとはすごく人見知りだった私ですが、この仕事を通してコミュニケーションが取れるようになり、どんな方とでも楽しく話せるようになりました。だから、今人見知りの人も慣れるので大丈夫ですよ。
学生のみなさんは、たくさん遊んで全力で趣味を楽しんで欲しいですね。入社後、趣味や興味関心が仕事につながることもあるし、社内外のコミュニケーションにも役立ちます。私の場合はお笑いやゲームの話が生かせました。そして、入社後はやりたいことに向かって全力で、最後まで諦めず責任を持って頑張れる人と一緒に仕事がしたいです。TREE Digital Studioで自分の持ち味を生かしながら映像編集を楽しみましょう!


