先輩社員インタビュー

DITは最先端の
デジタル機材に触れられる
撮影現場に必須の
新しい職種

INTERVIEW_03

板井 哲洋

Tetsuhiro Itai

CRANK事業部 DIT

第二新卒採用で本当に
やりたかった仕事に出会えました

一般の大学に通っていましたが、映像業界に興味があり、就職を見据えてテレビ局でバイトをしていました。朝の情報番組でカメラアシスタントをやりましたね。大学では企業のVP(企業が特定の目的に沿って制作する動画)などを作っていました。
僕はアニメにも興味があり、新卒でアニメーション制作会社に就職して制作進行の仕事をしていました。そこで働く中で会社の先輩から「DITの部署を立ち上げる会社がある」という話を聞き、そこで初めてDITという職種を知りました。もともと撮影機材が好きで、カメラマンや音声など技術者の仕事がしたいと思っていた自分にぴったりの仕事だと思いました。そしてアニメーション制作会社を一年で退職し、第二新卒採用でTREE Digital Studio(当時のデジタル・ガーデン※)に入社しました。
DITはデジタルカメラの普及に伴って誕生した比較的新しい職種です。入社当時の部署はDITとカメラマンとアシスタントの僕の3人だけで、DITの経験者は実質1人でした。現在は経験を積んだDITが6人在籍していますが、こんなに多くのDITが所属している会社は珍しいと思います。

※TREE Digital Studioは(株)デジタル・ガーデン、(株)TTR、(株)ルーデンス、(株)メディア・ガーデンが統合して2021年1月に設立されました。

撮影現場で必要なスキルが
マルチに得られます

DITの仕事をひと言で説明するのはとても難しいのですが、撮影現場に立ち会い機材周りのサポートを行うことが主な仕事です。カメラの設定を正しく行ったり、撮影スタッフが映像を確認できるようにモニタリング環境を整備します。撮影中は映像を見ながら、ノイズや映ってはいけないものが入っていないかのクオリティーチェックをします。グリーンバック撮影の場合は、その場で簡単な映像合成の対応や色の調整をすることもあります。撮影後は、収録したデータをSSDやHDDにコピーし、編集しやすい素材に変換して編集の部署に渡せる状態にします。
DITは何でも屋みたいな側面があり、撮影現場で必要なスキルがひと通り身に付くので、これからの撮影現場には欠かせない存在だと考えています。

アシスタント1年、
データマネージャー2年の後、
DITデビュー

入社して1年間はアシスタントとして撮影現場でDITのサポートをしながら、機材の清掃から部屋の掃除まで雑用もこなしました。2年目からは「データマネージャー」として撮影現場に出ていました。データマネージャーは撮影現場でデータの管理をする仕事で、アシスタントではなくメインスタッフとして業務を行うことになります。
新人時代にフリーのDITの人と仕事をしていて機材を床に落としてしまい、ものすごく怒られたことがありました。それ以来、その方に会うたびにずっと怒られていましたが、めげずにその方との仕事に積極的に参加してコミュニケーションをとりました。何度もお会いするうちに、たまたま始めたばかりのスキューバダイビングがその方の趣味だったことが分かり、それがきっかけで仲良くなって色々なことを教えてもらえるようになりました。何が仕事で生きるか分からないな…と実感しましたし、失敗しても前向きに仕事に取り組むことの大切さを学びました。それに、学生のうちに趣味や経験の引き出しをたくさん増やしておくと、自分の武器になっていつか仕事で役立つかもしれませんね。
データマネージャーを2年経験した後、入社4年目で晴れてDITデビューをしました。最初の仕事は、アイドルグループのミュージックビデオでしたね。現在の仕事の割合は、CM9割、ミュージックビデオ1割ほどです。好きな韓国系アイドルグループのCM撮影に立ち会えたときは、めちゃくちゃうれしかったですね。

DIT専門の部署がある会社はまだ少ない

TREE Digital Studioは、撮影スタジオ、機材レンタル、ポストプロダクションなど、さまざまな事業を行う部署が集まっているので、分からないことがあってもすぐに聞ける環境が整っていて、とても働きやすいです。編集スタッフがカメラについて学んだり、僕たちDITがオンライン編集について学んだりといった勉強会も行われます。撮影部門と編集部門が両方揃っている会社は少なく、ひとつの会社内で完結しやすいというメリットを感じます。また、DIT専門の部署がある会社も少ないので、せっかくやるなら経験者が揃っていてノウハウをたくさん持っている会社で働いた方が、早く成長できると思います。僕自身ももっと経験を積んで、「DITといえば板井」と一目置かれるような存在になれるよう頑張ります。
僕が所属するCRANK事業部は、若いスタッフが多くて活気があります。先輩後輩同士の仲も良く、気さくな人ばかりでお互いの交流も盛んです。
たまに、長期ロケや早朝・深夜の作業もあり、体力はそれなりに必要ですが、男女問わずバリバリ活躍していますよ。

学生のうちに感性を高めて
撮影現場で生かしてほしい

機材が好きで撮影現場に興味がある人は、ぜひDITという新しい職種に注目してみてください。技術の進歩に伴って撮影機材は年々進化しています。TREE Digital Studio の仕事に多いCM制作は、テレビ番組やドラマ制作などと比べて予算が大きいことが多いので、その分高額で最新の機材に触れられる面白さがあります。
技術的なことは、仕事をやりながら覚えるので知識がなくても大丈夫です。それよりも、学生のうちに映画などの映像作品を見たり、美術館で絵を鑑賞したりして、感性を高めてください。映像作品を作る上で、必ず生きてくると思います。TREE Digital Studioで最先端のデジタル機材に囲まれて、最新の機材が揃う撮影現場で活躍しましょう!

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